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■低血圧(血圧が非常に低いと、血圧循環が悪くなります。)

◇症状(めまいや立ちくらみ、全身の倦怠感など)

低血圧は高血圧ほど問題視されていませんが、日常生活に支障をきたすほどの症状がでる場合があります。脳へ供給される血液量が減少するため、めまいや立ちくらみ、頭痛や頭重感などや、全身の血液循環がよくないために、動悸、息切れ、食欲不振などが起こります。全身の倦怠感や疲労などもよく見られる症状です。

 

◇要因(ほとんどが遺伝的な要素が原因)

貧血とよく似ていますが、貧血は鉄不足によるもの。一方、低血圧は全身の隅々まで血液を送る力が弱いことが原因。血液循環が減ったり、末端まで十分に供給されにくくなり様々な症状が起こります。つまり、貧血が血液に質の問題であるのに対し、低血圧は血液の圧が問題なのです。低血圧のほとんどが遺伝的な要素で起こり、これを本能性低血圧といいます。その他、栄養不足、過度の疲労、心臓病、糖尿病、外傷による出血などでも引き起こされます。

 

◇診断(はっきりとした診断基準はないのが現状)

低血圧の明確な定義はありませんが・・・

上の血圧(収縮期血圧)が100/mHg以下

下の血圧(拡張期血圧)が60/mmHg以下というのが目安。

急に立ち上がったり、長時間立ち続けたときに血圧が低下し、立ちくらみやメマイなどの症状が現れる場合には、起立性低血圧と診断されます。

 

◇治療

症状が軽い場合は、まず生活改善をおこないます。病気が原因となっている場合(二次性低血圧)は病気の治療を。血圧を上げる薬を使う場合もあります。

 

■改善のポイント(血圧を下げない日常生活の工夫と血行促進を)

❶偏食や低血圧を悪化させるので注意。

良質のタンパク質をはじめ、5大栄養素をバランスよく摂ることが大切。特に、血行を促進するビタミンEや、血液サラサラにする不飽和脂肪酸のEPAやDHAを。

一般的に低血圧の方が高血圧より動脈硬化などの問題が少ないとされますが、女性の場合は更年期で体質が変わり、高血圧になることもあるので、安心はできません。

 

❷適度な運動で体力をつけつ。

適度な運動が血行促進し、筋力Upが血液循環の改善に役立ちます。ただし、激しいと体力の消耗を招いて逆効果なので、まずはストレッチやウォーキングなどの軽めの運動から。ぬるめの半身浴で体を温め、血行を促進するのも有効。また、低血圧の人は自律神経のバランスが乱れていることが多い傾向にあります。夜更かしを避け、規則正しい生活をすることが、自律神経のバランスを整え、低血圧の改善に役立ちます。

 

ウォーキングやストレッチ。                              規則正しい生活をする。

 

■食事のポイント(ビタミン・ミネラルが不足しないように気を付けて)